実際に介護が必要になってからでは遅いことがありますので、前もって介護リフォームについて知っておきましょう。介護リフォームの費用に使える補助金や助成金もあります。
トイレの介護リフォームの代表的なのが和式トイレを洋式に変更する介護リフォームです。既に洋式の場合は手すりの設置やドアを引き戸に改修、段差の解消や手洗いコーナーの設置、スペースの拡張、ウォシュレットや暖房設備の設置などがあります。
浴室の入り口は段差のない引き戸がよいです。転倒を防止して浴室スペースも広がります。折り戸だと開閉時に指を挟んだり、ドアの厚みも必要になりますので、開口の広い引き戸をおすすめしています。
また床材は滑りにくく、冬でも冷たくないような保温性の高いものをおすすめします。
手すりは使う方にあわせた高さや位置が大切です。ドアの開閉は脱衣側と浴室側の両方につけるとよいです。その他は入り口からシャワーまで、洗い場の椅子の立ち座り、浴槽をまたぐ場所に手すりがあると楽です。
他には洗面器を使いやすい位置におけるような台を設置すると無理のない体制でからだを洗えます。入浴介護が必要な場合は電気工事のいらないタイプの浴槽リフトを行う装置もあります。
洗面所の介護リフォームは、椅子や車椅子に座ったままでも利用できる洗面台があります。洗面台の下に足がおさまるので楽に使用できます。車椅子の場合は開閉の広い入り口と廊下での切返しスペースが必要です。
玄関は少しの段差でも転倒事故につながるので注意が必要です。車椅子の方にはU字やZ時のスロープが必要ですが、スペースがない場合は車椅子のまま乗れる昇降機や腰掛タイプの昇降機もあります。
玄関に段差や階段がある場合やアプローチ部分に手すりがあると楽です。また靴を脱ぎ履きする場所には玄関椅子を用意したり、足元が明るく見えるようスイッチ操作のいらない人感センサーやタイマー付の照明器具を用意するとよいです。床材は雨の日でも滑りにくいものを選びます。
階段や廊下の手すりは使用者にあわせた高さで設置します。滑りにくくて握りやすい素材をえらびましょう。実際に使用者が在宅のときに施工するのが基本です。車椅子の場合は廊下の幅がとても重要ですので、廊下の入りをかえてスペースを確保したり、急な階段は勾配をゆるやかにしたり昇降機を設置することもできます。
<3つの支給対象条件>
その他にも、各市区町村が行う住宅改修費制度があります。これはお住まいの地域によって異なります。介護保険と併用可能な場合もあるのでお住まいの市区町村でご確認ください。